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お知らせ [アクリルたわしの説明]

こちらで紹介しました「科学的根拠」の記事につきまして、
事実としての情報の提供であり問題はないと認識しておりますが、
アクリルたわしの制作・販売に携わる者として、誤った認識を与え得るものであってはならないと感じた為、一部内容を変更しました。
既にお読み頂きました方にはお詫び申し上げます。

こちらの実験内容及び結果は、Chai's Craftの製品を保証するものではなく、またその優劣を判断するものでは決してございませんので、予めご了承下さい。

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アクリルたわしの使用は洗剤なしで本当に大丈夫なのか。
おばあちゃんの知恵袋的な豆知識も、後に科学で解明されたりしているので、調べてみました。

国立情報学研究所の論文データベースに「アクリルたわしの洗浄性と衛生性」という論文があります。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003169171

洗浄性の実験では、
加熱前のハンバーグのたねと加熱後のハンバーグを、それぞれ30分間お皿にのせて汚れを付着させた後、
アクリルたわしと、台所用液体石けん及び2種類の液体合成洗剤をそれぞれ含ませたスポンジで洗い比べた結果、同等の洗浄力が認められています。

それぞれの洗剤を使用したスポンジでは、加熱前に比べ、加熱用の油が加わった加熱後のハンバーグの方が清浄度は低下します。
しかしアクリルたわしでは加熱前と加熱後の清浄度は変わらず、油汚れに強い事も分かります。

親油性、つまり油に対して馴染みやすい性質を持つ、アクリルたわしならではの特徴が示されています。

ただしこれは磁器皿を使用した場合に限ります。

食器がポリプロピレン皿の場合、アクリルたわしも洗剤使用のスポンジも、加熱後のハンバーグにおいて清浄度が低下します。
「CLEAN」の判定がでるのは、洗浄水が10度の場合は液体石けん使用時のみ、23度の場合は液体石けん使用時とアクリルたわしです。
アクリルたわしで36℃以下のぬるま湯を勧める理由はこの辺にあるのかもしれません。


衛生性の実験では、
生肉、生魚、加熱したハンバーグで汚したお皿を洗浄したアクリルたわしとスポンジの表面に、どれだけ細菌が付着するのか、
そのままの状態、石鹸で洗浄したもの、石鹸洗浄後に塩素処理をしたものを比較しています。

そのままの状態では、熱が加わったハンバーグと比べ、生鮮食料品の生肉や生魚をおいた食器を洗浄すると汚染度は高くなるのですが、
全体的にアクリルたわしよりもスポンジの汚染度が目立ちます。

石鹸で洗浄した場合、生肉とハンバーグでは汚染度の差はないのですが、生魚だけアクリルたわしで汚染度が高くなります。
「鱗のついた生魚などは汚れがアクリルたわしの繊維内に絡まり、石鹸で洗っても落ちにくいことが考えられる」そうです。

しかし石鹸洗浄後に塩素処理を行えば、衛生上の問題はないと示されました。


結果として、アクリルたわしは洗剤を使わなくても洗剤使用のスポンジと同等の洗浄力を持ち、
石鹸での洗浄や塩素処理などの簡単な処置で衛生性も保てる。

という事が書かれています。


この実験では家庭用塩素漂白剤を使用していますが、アクリル毛糸の種類によっては使用しない様に表示されている場合もあります。
色落ちなどが心配な場合は酸素系や還元型漂白剤が良いかもしれません。

また、アクリル毛糸のメーカーや種類は記載されておらず、あくまでもこの実験に使用したアクリルたわしとスポンジを比較した実験結果としてのご紹介です。
参考になれば幸いです。
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